用語集

アース

読み方
あーす

「アース」(接地、英:Earth、Ground)とは、電気設備において地中深くに埋めた銅板や鋼管などの接地電極と、電気機器の金属外装や基準電位配線などを銅線(接地線)で電気的に接続することを指す建築電気用語であり、また、その基準電位点そのものを意味する。アースの目的は大きく分けて3つあり、第一に「漏電による感電事故の防止」、第二に「異常電位上昇による機器故障防止」、第三に「雷サージ・静電気・電磁ノイズの吸収」である。漏電とは電気機器の絶縁劣化により本来流れるべきでない経路へ電流が流れる現象で、もし機器の金属外装に触れた人体に漏電電流が流れれば感電死亡事故にも至るが、アースが施されていれば漏電電流は人体ではなく地面(大地)へ優先的に流れるため、感電のリスクを大幅に低減できる。また、地絡継電器(ELCB、漏電遮断器)と組み合わせることで、漏電を瞬時に検知して電源を遮断する仕組みが完成する。電気設備技術基準では、電気機器の金属外装、配線ダクト、鋼管、エアコン室外機、洗濯機、温水洗浄便座、給湯器、冷蔵庫、エレベーター、機械室の機械架、避雷設備、太陽光発電設備など、多種多様な機器・設備に対して接地工事を義務付けている。接地工事の種類はA種(特別高圧・高圧用、接地抵抗10Ω以下)、B種(変圧器の二次側、計算式により決定)、C種(300V超低圧用、10Ω以下)、D種(300V以下低圧用、100Ω以下)の4種類があり、用途に応じて適切な種別を選定する。接地抵抗値は土壌の電気抵抗率と接地電極の形状・本数・埋設深さによって決まり、岩盤地・乾燥地では値が大きくなりやすいため、接地電極の追加埋設や接地抵抗低減剤の使用などの対策が必要となる。大規模修繕工事において、外壁改修や屋上改修に伴い既存の避雷設備接地、エアコン室外機の接地、共用部換気扇の接地などを撤去・再設置する場面では、第二種電気工事士・第一種電気工事士の有資格者によるアース工事が必須となり、明誠フランチャイズの電気工事会社が連携してワンストップで対応する体制を整えている。

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