用語集
アースドリル工法
アースドリル工法とは、回転式の大口径オーガー(アースドリル)を用いて地盤を掘削し、孔内に泥水または安定液を満たしながら掘進・孔壁保持を行い、最終的に鉄筋かごを建て込んだ後にトレミー管を用いて生コンクリートを打設して場所打ち杭を形成する基礎工法であり、日本国内の中・大型建築物基礎工事において最も普及している場所打ち杭工法の一つである。アースドリル工法は1950年代にアメリカで開発され、日本では1960年代後半から本格的に採用が始まり、1990年代以降は環境負荷・施工性・経済性の観点から、リバース工法・オールケーシング工法(ベノト工法)・BH工法などと並んで場所打ち杭の代表的工法として地位を確立している。標準的な工程は、(1)杭芯位置のセンタリング、(2)ガイドケーシング(表層ケーシング)の打設、(3)アースドリル本体の据付、(4)回転バケットによる掘削と排土、(5)安定液(ベントナイト水・ポリマー水)による孔壁保持、(6)スライム除去、(7)鉄筋かごの建て込み、(8)トレミー管によるコンクリート打設、(9)ケーシング引き抜き、(10)杭頭処理、の10ステップからなる。掘削径は0.6〜3.0m、深さは40〜80m程度まで対応可能で、大規模・超高層ビル、橋梁、地下構造物、特殊重量構造物などに広く適用される。同工法のメリットは、(A)打撃を伴わないため低騒音・低振動で都市部の現場に適している、(B)支持層への到達深度を地盤調査で確認しながら施工できる、(C)泥水・安定液を循環使用することで産業廃棄物の発生量を抑えられる、(D)施工サイクルが速く工期短縮に貢献できる、などが挙げられる。一方、デメリットとしては安定液のpH管理・粘性管理が必須であること、スライム処理が不十分だと杭先端支持力が低下するリスクがあること、孔壁崩壊への注意が必要であることなどがあり、施工管理者・1級土木施工管理技士・1級建築施工管理技士などの高い専門知識が要求される。マンション・ビルの基礎工事を伴う新築だけでなく、増築・耐震補強・基礎杭再構築の場面でもアースドリル工法は選定され、明誠グループでは土木専門のフランチャイズ加盟店との連携により、建築から基礎まで一気通貫の提案が可能となっている。

