用語集
R32
R32とは、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒の一種で、化学式CH2F2(ジフルオロメタン)で表される単一成分冷媒で、近年の家庭用・業務用エアコン・ヒートポンプ・冷凍機の主流冷媒として急速に普及している地球温暖化対策に貢献する次世代冷媒である。冷媒(Refrigerant)とは、エアコン・冷凍機・ヒートポンプの冷凍サイクル内を循環し、蒸発・凝縮を繰り返すことで熱を移送する流体で、機器の心臓部とも言える重要な作動媒体である。冷媒の歴史は、(1)初期のアンモニア・二酸化硫黄等の自然冷媒(19世紀後半〜)、(2)CFC冷媒(R-12、R-11、フロンガス、1930〜1990年代、オゾン層破壊で全面禁止)、(3)HCFC冷媒(R-22、1990〜2020年、オゾン層破壊で先進国全廃完了)、(4)HFC冷媒(R-410A、R-404A、R-134a、2000年代〜、オゾン層破壊なしだが地球温暖化係数GWPが高い)、(5)次世代低GWP冷媒(R-32、R-1234yf、R-290、R-744等、2020年代〜)、と段階的に進化してきた。R32の主な特徴は、(A)地球温暖化係数(GWP)が675でR-410A(GWP 2,090)の約3分の1、(B)オゾン層破壊係数(ODP)が0で大気環境負荷が極小、(C)冷媒充填量がR-410Aの約70%で済み機器小型化に貢献、(D)冷凍能力が高く同じ熱量を少ない冷媒量で移送可能、(E)熱交換効率が良く省エネ性能向上、(F)単一成分冷媒のため漏洩時の組成変化なし(混合冷媒のような偏組成問題が発生しない)、などのメリットを持つ。一方、(a)微燃性(A2L区分)のため取り扱い時の安全管理が必要、(b)配管・接続部の気密性向上が要求される、などの注意点もある。R32は2012年からダイキン工業が世界で初めて家庭用エアコンに採用し、その後パナソニック・三菱電機・日立アプライアンス・三菱重工・東芝など国内外の主要メーカーが続々と採用し、現在では家庭用エアコンの主流冷媒となっている。マンション・ビル・住宅の大規模修繕工事に伴うエアコン更新案件においても、R32対応機種の選定が標準となっており、明誠グループのフランチャイズ加盟店は電気工事・空調工事に対応する技術者を確保し、冷媒回収・更新・廃棄処分のフロン排出抑制法対応も含めワンストップで対応している。

