用語集

RC連壁

読み方
あーるしーれんへき

RC連壁(鉄筋コンクリート連続壁、Reinforced Concrete Diaphragm Wall、RC Diaphragm Wall)とは、地中に連続的に構築される鉄筋コンクリート造の壁体構造で、深い掘削を伴う地下工事において周辺地盤の崩壊を防ぐ土留め壁として、また本設の地下外壁・基礎構造として機能する高度な土木構造物である。連続壁工法は1950年代にイタリア・フランスで開発された後、世界中の地下鉄工事・地下駐車場工事・大規模ビル地下工事・港湾構造物等で広く採用される標準技術として確立した。日本国内では1960年代から本格採用が始まり、首都高速・地下鉄・大規模ビル地下工事を中心に多数の施工実績を積み上げている。RC連壁の標準的な施工手順は、(1)ガイドウォール(先行壁)の構築(連壁の位置精度を確保するための仮設構造物)、(2)連壁掘削機による地中掘削(バケット式または回転式の専用機械)、(3)安定液(ベントナイト水・ポリマー水)による孔壁保持、(4)スライム除去、(5)鉄筋かごの建て込み、(6)トレミー管によるコンクリート打設、(7)次パネルへの順次施工(隣接パネルとの一体化)、(8)掘削完了後の本設化、の手順で行われる。連壁の壁厚は0.6〜1.5m、深さは50〜150m程度まで対応可能で、大規模地下工事の主要な土留め壁として機能する。RC連壁の主な特徴とメリットは、(A)高い剛性・止水性(地下水位以下の掘削に最適)、(B)周辺地盤への影響が少ない(壁の剛性が高く、変形が小さい)、(C)本設構造物として長期使用可能(仮設費用の削減)、(D)大深度・大規模掘削に対応、(E)山留め支保工の省略・簡素化が可能、(F)施工時の振動・騒音が少ない(都市部の工事に適する)、などが挙げられる。デメリットとしては、(a)施工費用が高い(特殊機械・専門技術が必要)、(b)施工期間が比較的長い、(c)安定液の管理・処分が環境上の課題、(d)地中障害物・既設構造物への対応が困難、などがある。代表的な施工事例としては、東京駅地下街・大手町駅・赤坂サカス・六本木ヒルズ・東京スカイツリーの基礎・各種地下鉄工事など、東京・大阪・名古屋等の大都市圏の大規模都市開発プロジェクトに広く採用されている。明誠グループ自体はマンション・ビル・ホテルの大規模修繕が主力で、新築の連壁施工の元請けとなる機会は少ないが、フランチャイズ加盟店には土木・防食工事の専門会社も含まれ、地下構造物の防水補修・コンクリート補修・点検等の案件にはロープアクセス工法を含めた対応が可能な体制を整えている。

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