用語集
Rz
Rz(最大高さ粗さ、Maximum Height Roughness、英文略号Rz)とは、表面粗さ(Surface Roughness、表面の凹凸の程度)を定量的に評価する代表的な指標の一つで、JIS B 0601-2001(旧JIS B 0601-1994ではRyと表記)に規定される表面の最大高さを表す測定値である。Rzの定義は、対象表面の基準長さ(標準的には0.8mm、4mmなど)の中で最も高い山頂線(Yp)と最も深い谷底線(Yv)との間の垂直距離を表し、表面の凹凸の最大値を直接的に表現する。Rz値はマイクロメートル(μm)単位で表記され、極めて滑らかな鏡面仕上げ(Rz 0.1μm程度)から粗い研削仕上げ(Rz 50μm程度)まで広い範囲をカバーする。表面粗さを評価する指標は他にも複数あり、(1)Ra(算術平均粗さ、最も普及)、(2)Rq(二乗平均平方根粗さ)、(3)Rz(最大高さ粗さ)、(4)Rmax(旧JIS、Rzと同様)、(5)Rt(評価長さ全体での最大高さ)、(6)Rsm(平均ピッチ)、(7)Rsk(粗さ曲線の歪度)、(8)Rku(粗さ曲線の尖度)、などがあり、用途・要求精度・対象材料に応じて使い分けられる。Rzの主な活用シーンは、(A)機械加工面の品質管理(旋盤・フライス盤・研削盤等の加工面)、(B)金型・治具の表面精度評価、(C)自動車部品・航空機部品の精密表面、(D)半導体ウェーハ・光学レンズの超精密表面、(E)建築金物・建材の表面性状評価、(F)塗装下地の表面粗さ管理(塗料の付着性に直結)、(G)防食塗装前の素地調整(鋼材ブラスト処理後のRz値管理が重要)、(H)コンクリート表面の粗さ評価(モルタル付着性等)、などである。建築・建設業界では、特に鋼構造物・橋梁・タンク・プラント等の防食塗装施工時のブラスト処理(ショットブラスト・グリッドブラスト)後の素地調整評価でRz値が重要な品質管理項目となる。ISO 8501シリーズ(鋼材表面の素地調整)・ISO 8503(鋼材表面の粗さ評価)・JIS Z 0313(鋼材のブラスト処理面の評価)等の国際基準に基づき、Rz値を管理することで防食塗料の付着性・耐久性を担保する。マンション・ビル・橋梁・プラントの大規模修繕工事における防食塗装更新案件では、ブラスト処理後のRz値測定・記録が品質管理の必須項目で、明誠グループのフランチャイズ加盟店は防食塗装の専門技術者を確保し、ロープアクセス工法を活用した高品質な防食塗装施工を実現している。

