用語集
RTK-GPS
RTK-GPS(Real Time Kinematic GPS、リアルタイムキネマティックGPS)とは、衛星測位システム(GNSS)の高精度測位技術のひとつで、固定基準局(既知の正確な座標を持つ局)と移動局(測定対象側)の2台のGPS受信機を組み合わせ、両局で同時受信した衛星電波の搬送波位相を解析することで、移動局の位置をセンチメートル単位(一般に水平精度1〜3cm、垂直精度2〜5cm)でリアルタイムに測位できる技術を指す。1990年代に米国で開発され、現在はGPS・GLONASS・Galileo・BeiDou・QZSS(みちびき)など複数のGNSS衛星に対応したマルチコンステレーションRTKが主流となり、測量・土木・建築・農業・自動運転・ドローン制御など幅広い分野で使われている。日本では国土地理院が全国に整備した電子基準点網(GEONET、約1,300点)を基準局として活用する仮想基準点方式(VRS方式・FKP方式・MAC方式)が普及し、固定基準局を現場に設置しなくても全国どこでもRTK測位ができるネットワーク型RTKサービス(ジェノバ、ソフトバンク、NTTドコモなど)が利用可能である。土木工事の分野では、ICT施工・i-Construction(国土交通省推進)の中核技術として、3次元設計データ・3次元施工データ・MC(マシンコントロール)建設機械・ドローン測量・点群データ生成などに活用され、施工効率・施工品質・安全性の向上に大きく貢献している。建築分野でも、基礎杭の位置出し、地盤調査、敷地境界測量、既存建物の3次元モデル化、ファサード調査、屋根面の点群測量などに応用範囲が広がっている。明誠の大規模修繕案件においても、RTK-GPSとドローン・3次元レーザースキャナーを組み合わせた建物外観の高精度3次元モデル化により、ロープアクセス支点配置・足場計画・修繕範囲の見積精度向上を実現している。

