用語集
RBキャント1500
RBキャント1500とは、田島ルーフィングが供給するアスファルト防水・APEX工法などに用いられる、立上り部用のキャント材(面木)の一種である。キャント材とは、屋上の平場とパラペット(立上り壁)が出会う入隅部に三角形状に取り付け、防水層が直角に折れ曲がることによる応力集中や破断を防ぐための部材を指す。直角のまま防水シートやアスファルトルーフィングを施工すると、その角部に張力が集中して亀裂や剥離の起点となりやすいため、あらかじめ45度程度の傾斜(面取り)を設けて防水層をなだらかに立ち上げることで、防水層の耐久性と納まりを向上させる役割を担う。
RBキャント1500は、架橋ポリエチレン製の発泡型部材で、製品寸法はおおむね長さ1500mm・幅150mm・厚さ20mm程度、24本入りの箱単位で流通する。軽量で加工性に優れ、カッターなどで容易に切断・調整して立上り下端へ納めることができるため、施工性が高い。発泡体であることから断熱的な役割も部分的に果たし、入隅部の納まりを安定させる。キャント材には、このほかモルタルで三角形を成形する方法や、木製・樹脂製・繊維強化セメント製などさまざまな種類があり、防水工法や下地の状況に応じて使い分けられる。RBキャント1500のような既製の発泡型部材は、品質の安定と施工の省力化に寄与する点が評価されている。
マンション・ビル・ホテルの屋上防水改修では、平場の防水性能もさることながら、入隅部・出隅部・ドレンまわり・立上り端部といった「納まりの難しい部位」の処理の良否が、漏水リスクを大きく左右する。これらの部位は防水層が連続性を失いやすく、施工不良があると経年で雨水の浸入経路となるため、キャント材の適切な選定と確実な施工は品質管理上の重要なポイントとなる。とりわけ改修工事では、既存の劣化したキャント部を撤去・再生し、防水層との取り合いを確実に処理することが、長期防水性能の確保につながる。
明誠では、屋上防水の大規模修繕において、平場だけでなく入隅・立上り・ドレンまわりなどの細部の処理を丁寧に行い、長期的な防水性能を確保することを重視している。通常足場・ロープアクセス・ハイブリッドの三工法を建物特性に応じて使い分けられる体制により、屋上から外壁・庇に連続する防水ラインも一貫して点検・補修でき、部位ごとの弱点を見逃さないきめ細かな品質管理を実現している。納まり部材一つの選定にまで配慮することが、建物全体の漏水リスク低減と資産価値の維持に結びつく。
防水改修の品質は、目立つ平場の仕上がりだけでなく、こうした細部の納まりにどれだけ配慮できるかに表れる。明誠は、調査の段階から入隅・出隅・ドレン・立上りといった弱点部位を入念に点検し、適切な部材選定と確実な施工によって、見えない部分の品質まで作り込むことを徹底している。これが、長期にわたり漏水を防ぎ、オーナーの安心と資産価値を守ることにつながる。

