用語集

RBボード

読み方
あーるびーぼーど

RBボードとは、田島ルーフィングが供給するアスファルト断熱防水・APEX工法などに用いられる断熱材で、完全ノンフロンタイプのポリスチレンフォーム系(押出法ポリスチレンフォーム系)の断熱板である。製品はおおむね910mm×910mmのサイズで、厚さは25mm・30mm・35mm・40mm・50mm・60mm・75mmなど複数の規格が用意され、要求される断熱性能や納まりに応じて選択できる。

屋上の防水層と組み合わせて断熱層を構成することで、屋上スラブを通じた熱の出入りを抑え、最上階の室内環境を改善するとともに、防水層が日射や外気温の変化による伸縮・劣化を受けにくくする緩衝的な役割も果たす。断熱工法には、断熱材を防水層の上に置く「外断熱(屋根外断熱)」と、防水層の下に置く方式があり、いずれも結露対策や省エネ性能の向上に寄与する。とりわけ外断熱は、躯体コンクリートを外気温の影響から守り、躯体の温度変化を緩和することで、コンクリートのひび割れ抑制や長寿命化、室内側の結露防止に有効とされる。

RBボードがノンフロンタイプである点も重要である。かつて断熱材の発泡には特定フロンや代替フロンが用いられていたが、オゾン層保護と地球温暖化防止の観点から、ノンフロン化が進められてきた。環境配慮型の建材であることは、脱炭素の社会的要請にも適合し、環境マネジメントの取り組みとも整合する。押出法ポリスチレンフォームは吸水性が低く、断熱性能が経年で低下しにくい点も、屋上という過酷な環境で用いるうえでの利点である。

マンション・ビル・ホテルの大規模修繕では、屋上防水改修の機会に断熱仕様を見直すことで、漏水リスクの低減と省エネ・快適性の向上を同時に図ることができる。最上階の暑さ・寒さの改善は、居住者満足度や住戸の付加価値にもつながり、空調負荷の低減はオーナーの長期的なランニングコスト削減に資する。明誠では、屋上防水の改修提案において、防水材・保護材・断熱材を一体のシステムとして捉え、建物の用途やランニングコスト、長期修繕計画との整合を踏まえた仕様提案を行っている。通常足場・ロープアクセス・ハイブリッドの三工法を建物特性に応じて選べる体制により、屋上から外壁までを通した断熱・防水の連続性を確保した、合理的で耐久性の高い改修を実現している。

断熱防水は、漏水対策という防水本来の目的に加え、省エネ・脱炭素や居住快適性という付加価値をもたらす。明誠は、屋上防水改修を単なる修繕ではなく、建物の性能を底上げする好機と捉え、断熱仕様の見直しを含めた提案を行うことで、オーナーの長期的なランニングコスト削減と入居者満足度の向上に貢献している。

断熱厚さの選定にあたっては、地域の気候や求める省エネ性能、納まり高さの制約などを総合的に勘案する必要がある。明誠は、複数の厚さ規格から建物の条件に最適なものを選び、防水・断熱・保護を一体で設計することで、性能と納まり、コストのバランスがとれた合理的な屋上改修を実現している。

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