用語集
Rビス
Rビスとは、田島ルーフィングのRFシステム(機械的固定方式の改修用防水システム)に用いられる専用の固定ビスである。機械的固定方式(メカニカルファスニング工法)とは、防水シートを接着剤で全面接着するのではなく、ビスと専用ワッシャー(円形の固定座金、RFシステムではMHワッシャーなど)を一定間隔で打ち込んで下地に固定し、シート同士を熱融着して一体の防水層とする工法を指す。Rビスは、このワッシャーと併用して、防水シートや断熱材、下地金物を構造躯体に確実に留め付ける役割を担う。
機械的固定方式には、改修工事において大きな利点がある。第一に、既存防水層を全面撤去せずに、その上に新規層をかぶせる「かぶせ工法」が可能な場合が多く、撤去廃材を抑制でき、居住者・利用者への騒音・粉じんの影響を軽減できる。第二に、下地の水分の影響を受けにくく、接着剤の硬化を待たずに施工できるため、工期を短縮しやすく、天候の影響も受けにくい。第三に、風による負圧(吹き上げ)に対して、ビスとワッシャーで点ごとに確実に固定するため、耐風圧性能を設計的に確保しやすい。
ビスとワッシャーの本数・配置は、屋上の面積や建物の立地、高さ、地域の基準風速などから想定される風圧力に応じて設計される。とくに屋根面は、中央部よりも周縁部やコーナー部のほうが風による負圧が大きくなるため、これらの部位では固定間隔を密にするなど、ゾーンごとに固定密度を変える設計が行われる。固定部材の選定と施工精度、適切な打ち込み深さの管理が、防水層全体の耐風性能と耐久性を左右するため、専用部材を用いた確実な施工が品質管理上の要となる。
明誠では、マンション・ビル・ホテルの屋上防水改修において、建物の立地条件や既存下地の状態、想定される風圧を踏まえ、機械的固定方式を含む複数の工法から最適なものを選定している。通常足場・ロープアクセス・ハイブリッドの三工法を使い分けられる体制により、工期短縮と居住者影響の最小化、そして確実な固定品質の確保を両立させた改修提案を行い、長期にわたり安定した防水性能を発揮する施工を実現している。固定ビス一本の選定と施工管理にまで配慮することが、強風時の防水層の剥がれや飛散といった重大なトラブルを未然に防ぐことにつながる。
強風や台風による防水層の剥がれ・飛散は、漏水だけでなく、飛散物による第三者被害という重大なリスクをはらむ。明誠は、固定方式や固定密度を建物の立地・高さ・風環境に応じて適切に設計し、確実な施工管理を行うことで、こうしたリスクを未然に防ぎ、長期にわたって安全で安定した屋上防水を実現している。
また、機械的固定方式は、シート同士の融着部の管理や、固定部の増し締め・点検といった維持管理面でも一定の配慮が求められる。明誠は、施工後の点検・メンテナンスまで視野に入れた提案を行い、引き渡して終わりではなく、長期にわたって屋上防水の性能を維持できるよう、オーナーを継続的に支援している。

