用語集

R407C

読み方
あーるよんぜろななしー

R407Cとは、ビル空調などの業務用エアコンで使われてきた代替フロン冷媒(HFC系混合冷媒)である。R32・R125・R134aの3成分を混合した非共沸冷媒で、オゾン層を破壊しないHFC冷媒であることから、オゾン層破壊性のある特定フロン(R22など)の代替として、業務用パッケージエアコンやビル用マルチエアコン、空調設備などに採用されてきた。R22に近い圧力特性を持つため、既存設備の冷媒転換先としても用いられた経緯がある。

しかし、R407Cは地球温暖化係数(GWP)が約1770前後と高く、大気中に放出された場合の温暖化への影響が大きいことが課題とされている。非共沸冷媒は、混合された複数成分の沸点が異なるため、漏えい時に成分比率が変化する「組成ずれ」が生じやすく、補充ではなく全量回収・再充塡が望ましいという扱いにくさもある。このため近年は、より低GWPの冷媒や自然冷媒への転換が進められている。

R407Cを用いた既存設備は使用を継続できるものの、フロン排出抑制法に基づき、定期的な簡易点検および専門点検、漏えいの防止、そして機器の廃棄・更新時における冷媒の確実な回収・再生・破壊が義務付けられている。一定規模以上の業務用機器では、管理者に点検記録の保存や算定漏えい量の報告が求められる場合もある。冷媒の回収・再生は、温暖化ガスの大気放出を防ぐうえで重要な環境課題であり、適正に処理されない場合は法令違反となるおそれもある。

モントリオール議定書のキガリ改正によるHFCの段階的削減が国際的に進むなか、業務用空調の冷媒管理は、ビル・ホテル・マンションのオーナーや管理者にとって看過できない経営テーマとなっている。設備の更新時期には、冷媒のGWPや規制動向、保守部品の供給状況を踏まえた機器選定が求められる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕や設備更新の現場では、外装・防水の改修とあわせて空調設備の冷媒種別や経年状態を確認し、規制動向を踏まえた更新計画を立てることが望ましい。明誠は建物全体の改修を扱う立場から、外装修繕にとどまらず、設備更新のタイミングや脱炭素・省エネの観点もオーナーに整理して伝え、長期的な資産価値の維持とランニングコストの最適化に資する提案を心がけている。

業務用空調は更新費用も大きく、計画的な対応が求められる。明誠は、ビル・ホテル・マンションの大規模修繕を扱う立場から、外装・防水の改修と空調設備の更新を一体で捉える視点をオーナーに提供し、規制動向や保守体制を踏まえた合理的な設備更新計画の検討を支援することで、長期的な資産価値とコストの最適化に貢献している。

また、業務用空調は建物の稼働に直結するため、更新時には営業や居住への影響を抑える工程計画が重要となる。明誠は、大規模修繕で培った居住者・利用者影響を最小化する工程管理のノウハウを活かし、設備更新を含む建物全体のリニューアルを、利用者の負担を抑えながら円滑に進める提案を行っている。

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