用語集
IKベース
IKベースとは、田島ルーフィング株式会社が販売する「R-DIPS IK工法」用の専用部材で、塩ビシート防水を機械固定する際にディスクと下地(コンクリート躯体や既設防水層)の間に介在させる基台プレートのことを指す。R-DIPS IK工法は、既存のアスファルト防水層を撤去せずに、その上に新たな防水層を構築する「被せ工法」の代表例で、産業廃棄物の発生量を最小化し、騒音・振動を抑え、近隣居住者への迷惑を最小限に留めることができる環境負荷低減型の改修工法である。IKベースは、ディスクへの応力集中を緩和し、下地の点荷重による損傷を防止する役割を担う。素材は鋼板・樹脂・複合材など複数のバリエーションがあり、下地の強度・既設防水層の厚さ・想定される風圧荷重・施工コストなどを総合的に勘案して選定する。寸法は標準で直径70〜150mm、厚さ1〜3mm程度のものが一般的で、防水シートの固定密度(コーナー部・縁辺部・一般部で異なる)に応じて配置設計される。施工時はIKベース→ディスク→ビスの順で下地に固定し、その上に塩ビシート防水を熱風融着または接着剤で一体化させる。固定密度は日本建築学会「建築物荷重指針」やJASS 8(防水工事標準仕様書)に基づき、屋上形状・建物高さ・所在地別の設計用風荷重から算定する。マンション・ビルの大規模修繕工事においては、既存防水層の劣化度合いの調査、含水状況の確認、雨漏れ履歴の把握などの事前診断を実施した上で、IKベースを含むR-DIPS IK工法の採否を判断する。明誠ではロープアクセスによる屋上端部・パラペット部・段差部の調査・施工をハイブリッドで組み合わせることで、足場仮設費用を圧縮しつつ高品質な防水改修を実現でき、収益不動産オーナーへのLCC(ライフサイクルコスト)削減提案として高い評価を得ている。

