用語集
ICカードキー
ICカードキーとは、IC(Integrated Circuit、集積回路)チップを内蔵したカード型の認証媒体を用いて、扉の解錠・施錠や入退室管理を行うカード錠システムの総称で、マンション・オフィスビル・ホテル・商業施設・教育施設・医療施設など多様な建物で導入が進む先端的セキュリティ機器である。ICカードキーは、従来の物理的金属鍵やマグネットカード錠に比べて、(1)鍵の複製が物理的に困難で偽造リスクが低い、(2)紛失・盗難時にカードを無効化することで不正利用を即座に防止できる、(3)入退室履歴を電子的に記録・保存できる、(4)住戸・部屋ごとに権限を細かく設定できる、(5)スマートフォンとの連携によるリモート解錠・遠隔開錠通知などスマートシティ的機能を実装できる、などの大きなメリットがある。ICカードの通信方式は接触型(ISO 7816準拠)と非接触型(ISO 14443、ISO 15693準拠)の2系統があり、マンション・ホテルなど住宅・宿泊用途では非接触型FeliCa(ソニー開発、Suica・PASMO・楽天Edyなどで国内シェア大)やMIFARE(NXP社、欧米標準)が主流である。建物のIC錠は、リーダー・コントローラー・管理サーバーと連動して動作し、施設管理者は管理PC上で住戸・テナント・スタッフごとの権限設定、入退室履歴の照会、紛失カードの即時無効化、不審な入退室パターンの検知などを実施できる。ホテル業界では、客室カードキーとして1日単位で発行・有効期限切れする運用が標準化しており、客室の自動清掃・ミニバー精算・電気制御(カード抜去時の電源オフ)など多機能化が進んでいる。マンションの大規模修繕工事では、エントランス・宅配ボックス・駐輪場・駐車場・共用設備の入退室システム更新がしばしば実施され、明誠フランチャイズの電気工事会社が連携してオートロック制御盤の更新、ICカードシステムの導入・既設システムからの切替・配線工事などをワンストップで対応する体制を整えている。

