用語集
ICT建機
ICT建機とは、ICT(情報通信技術)を活用して自動化・半自動化・遠隔操作を実現した建設機械の総称で、国土交通省が推進する「i-Construction」の中核要素として、土工・舗装・河川・地盤改良などの公共工事現場を中心に急速に普及している先端建設機械を指す。代表的なICT建機には、(1)3次元設計データに基づき自動でブレード制御を行うICTブルドーザー、(2)GNSS(衛星測位)と慣性計測装置を組み合わせた自動掘削制御ICTバックホウ(油圧ショベル)、(3)ICTモーターグレーダー、(4)ICT振動ローラー(締固め回数管理機能付き)、(5)ICTアスファルトフィニッシャー、(6)3次元測量機能付きドローン、(7)自動運転ダンプトラックなどがある。製造各社では、コマツの「スマートコンストラクション」、コベルコ建機、日立建機、キャタピラージャパン、ボルボ建機、SAKAI HEAVY INDUSTRIESなどがICT建機を製造販売し、トプコン・ライカジオシステムズ・ニコン・トリンブル・福井コンピュータなどが3次元測量機器とBIM/CIMソフトを提供している。ICT建機のメリットは、(A)熟練オペレーターと同等以上の施工精度を、経験の浅いオペレーターでも実現できる、(B)3次元設計データを元にしたミリ単位の高精度施工、(C)施工データの自動記録によるリアルタイム品質管理、(D)出来高管理のデジタル化、(E)施工日数の短縮、(F)安全性向上(オペレーターの操作負担軽減)、などが挙げられる。国土交通省の補助制度・公共工事の総合評価方式での加点制度などにより、地場建設業者のICT建機導入も拡大している。一方、初期投資の大きさ、専門人材の確保、データ管理体制構築などの課題もあり、中小建設業者にとってはハードルが高い面もある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事は、現場が狭隘・既設建物との干渉が多く、ICT建機の直接活用機会は限定的だが、敷地内駐車場のアスファルト舗装更新工事、外構工事、地盤改良工事などの局面では適用可能性があり、明誠フランチャイズの土木工事会社と連携して提案できる体制を整えている。

