用語集

IRATA

読み方
あいらーた

IRATA(イラタ、Industrial Rope Access Trade Association、産業用ロープアクセス国際協会)とは、1988年に英国で設立された世界最大規模の産業用ロープアクセス工法の国際的業界団体で、ロープアクセス技術の国際標準化・安全管理基準の策定・技術者の認証・トレーニング体制の整備を主要事業とする業界団体である。本部は英国に置かれ、世界70カ国以上、約700社の加盟企業を擁する世界的ネットワークを形成し、年間100万人以上の認証保持者が存在する。IRATAのロープアクセス技術は、(1)2本のロープによる冗長性確保(作業ロープ+安全ロープのダブルライン方式)、(2)3点支持原則(常に3点で身体を支える)、(3)厳格な技術者認証制度(Level 1、Level 2、Level 3の3段階の認証)、(4)定期的な機材点検・更新ルール、(5)詳細な作業手順書とリスクアセスメント、(6)緊急時のレスキュー手順、などを世界統一基準として整備しており、これにより産業用ロープアクセス工法の事故率は他のあらゆる高所作業手法と比べて極めて低い水準を実現している。技術者認証は、Level 1(基本作業者、6日間トレーニング後の試験合格)、Level 2(中級作業者、3年経験+追加トレーニング)、Level 3(スーパーバイザー兼レスキュー実施者、3年経験+上位資格)の3段階で、世界中どこでも通用する国際資格として高い権威を持つ。日本国内では、SPRAT(Society of Professional Rope Access Technicians、米国系)と並んでIRATAの技術者が活躍しており、両者の認証は石油・ガス・洋上風力・橋梁・高層ビル・通信塔・産業プラント・観光施設・歴史的建造物などの高所作業現場で広く採用されている。明誠グループはロープアクセス工法のフランチャイズ展開を日本で初めて実現した先駆者として、IRATA・SPRATの国際基準を尊重しつつ、日本独自の建築物特性(マンション・ビル・ホテルの大規模修繕)に最適化したロープアクセス工法の普及を推進している。フランチャイズ加盟企業の技術者には国際資格取得を推奨し、塗装・防水・タイル・電気・看板工事など各専門分野でIRATA水準の安全管理体制を維持することで、足場工法に比べて30〜50%のコスト削減と高品質施工の両立を実現している。

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