用語集

青写真

読み方
あおじゃしん

青写真(あおじゃしん、Blue Print、青焼き)とは、もともと建築・機械・土木・電気工事などの設計図面を複写するために用いられた、青地に白線で原図を再現する伝統的な複写技術およびその出力物を指す古典的な図面複写法である。1842年に英国のジョン・ハーシェルにより発明された「サイアノタイプ(cyanotype)」と呼ばれる写真技法に由来し、フェロシアン化カリウムとクエン酸鉄アンモニウムの感光剤を塗布した感光紙に原図を重ねて紫外線で露光することで青色の像を得る原理である。1900年代から1980年代まで建築・建設・機械業界の設計図面の標準的な複写方法として君臨し、設計事務所・施工会社・現場監督・職人など建設業界の関係者にとって極めて身近な存在であった。「青写真」という言葉自体は、当初の物理的な複写出力物を指す具体的な意味から、転じて「将来の計画」「ビジョン」「設計図」「構想」を意味する比喩的な慣用句としても日常的に使われるようになり、現代日本語の語彙に深く根付いている(例:「将来の青写真を描く」「経営の青写真」「新事業の青写真」)。技術的には、(1)感光紙の準備(あらかじめ感光剤塗布した青焼き専用紙)、(2)原図の重ね合わせ、(3)アンモニア現像装置(または日光露光)、(4)水洗・乾燥、(5)出力物の取扱い、という工程で複写される。1980年代後半からはコピー機(複写機)・CADプロッター・大型インクジェットプリンター・PDFデジタル配布などの普及により青写真の役割は徐々に縮小し、2000年代以降は実務上ほぼ消滅した複写技術となっている。しかし、現在でも、(i)古い建築図面・竣工図のアーカイブで青写真が残されている、(ii)建築歴史研究・文化財保全分野で原図として参照される、(iii)芸術表現・写真表現として復興運動がある、などの形で文化的遺産として価値を持つ。マンション・ビル大規模修繕工事の現場でも、築40〜50年以上の古い建物の竣工図が青写真として保管されており、改修設計時にこれらの古い図面を読み解いて現況把握する場面が現代でも見られる。明誠フランチャイズの調査・診断専門会社は、こうした古い図面の読解力と現代的なBIM・3次元レーザー測量を組み合わせて、的確な現況診断・改修計画立案を行う技術を持ち合わせている。

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