用語集
赤さび
赤さび(あかさび、Red Rust、Iron Oxide、酸化鉄、Fe2O3)とは、鉄や鋼などの鉄系金属が空気中の酸素・水分と化学反応(酸化反応)を起こすことで生成する赤褐色〜茶褐色の腐食生成物(酸化鉄、主に三酸化二鉄Fe2O3)の総称で、鉄系金属の最も代表的かつ厄介な経年劣化現象である。赤さびの発生メカニズムは、(1)鉄表面に水分が付着(湿気、雨水、結露、塩水等)、(2)水分と酸素により鉄が電気化学的に酸化(陽極反応:Fe → Fe2+ + 2e-、陰極反応:O2 + 2H2O + 4e- → 4OH-)、(3)水酸化第一鉄Fe(OH)2の生成、(4)さらに酸化が進み水酸化第二鉄Fe(OH)3・含水酸化鉄FeO(OH)・三酸化二鉄Fe2O3への変化、(5)赤褐色の多孔質な酸化鉄被膜の形成、(6)酸化被膜が緻密でないため、内部の鉄が継続的に腐食、というプロセスで進行する。鉄の腐食速度は、温度・湿度・塩分濃度・大気汚染物質(亜硫酸ガス、窒素酸化物、塩化物イオン)・電気化学的環境(pH、電位、異種金属接触等)により大きく異なり、特に海岸沿いの塩害環境では赤さびの進行が極めて速くなる。建築・建設業界における赤さび対策は、(A)塗装・防錆塗料・防錆コーティング(防錆顔料含有塗料、ジンクリッチペイント、エポキシ系塗料、フッ素系塗料、ポリウレタン塗料等)、(B)亜鉛めっき(溶融亜鉛めっき、電気亜鉛めっき、ガルバリウム鋼板)、(C)ステンレス鋼の採用、(D)耐候性鋼(コルテン鋼)の採用、(E)アルミニウム・銅・チタン等の腐食しない金属の採用、(F)犠牲陽極(電気防食)、(G)有機防錆剤、(H)湿気・塩分の排除(換気、防湿層)、などが標準的な手法として確立している。マンション・ビル大規模修繕工事において、赤さびの発生は外壁・屋上手すり・避雷設備・防火扉・配管・ダクト・ベンチレーター・看板・サッシ・笠木金物・水切り金物・避難ハシゴ・避難用滑り台・PSパイプスペース内配管・受水槽・エアコン室外機架台などほぼ全ての金属部材で問題となる。明誠フランチャイズの塗装・鉄部工事専門会社は、赤さびの的確な診断(ケレン、サンドブラスト、目視)、適切な防錆塗装仕様の選定、長期保証付き施工を提供し、建物の長寿命化に貢献している。

