用語集
明り障子
明り障子(あかりしょうじ、Akari Shoji、明障子)とは、日本の伝統的建具のひとつで、木製の格子状の枠(縦横の細い木材を組み合わせた組子)に和紙を貼って光を透過させ、外部の光を柔らかく室内に取り入れつつ視線は遮るという日本独特の建具形式を指す。「明り」は光を採り入れる意、「障子」は本来「障害」「遮蔽」を意味する古語で、本来は引戸・襖を含む可動間仕切り建具全般を指していたが、現在の日常用語としての「障子」は明り障子のことを意味するのが一般的である。明り障子は平安時代(10〜12世紀)に発祥し、室町時代(14〜16世紀)に書院造の発展とともに広く普及し、現代に至るまで日本住宅・寺社建築・茶室・伝統旅館・料亭・町家・古民家など多様な建築物に欠かせない伝統的建具として継承されている。明り障子の主な構造要素は、(1)枠(縦枠、横枠、上枠、下枠)、(2)組子(縦組子と横組子の組み合わせ)、(3)和紙(伝統的に楮紙、雁皮紙、三椏紙、ミツマタなど、現代は強化障子紙、プラスチック障子紙)、(4)腰板(下半分に固定された板、汚れ防止)、(5)引手(指掛けの凹み)、(6)建付金物、などである。組子のデザインは、(A)通常組み(最も基本的な格子)、(B)荒組み(粗い格子)、(C)横繁細目組み(横方向に細かい格子)、(D)縦繁細目組み(縦方向に細かい格子)、(E)枡組み・吹き寄せ組み(不規則な美的配置)、(F)十字組み・井桁組み(十字・井桁形状)、(G)麻の葉組み・組亀甲組み(複雑な伝統文様)、など多彩で、地域・時代・建築様式により多様なバリエーションがある。明り障子の特徴・利点は、(1)柔らかい間接光による快適な採光、(2)視線を遮りつつ室内の人影・気配を感じる微妙なプライバシー、(3)和紙の調湿効果(湿気を吸放湿し室内環境を整える)、(4)断熱性・遮音性、(5)開閉時の優雅な動作、(6)和紙張替えによる長期使用、(7)日本独特の美意識・空間表現、などである。マンション・ビル・ホテル・旅館大規模修繕工事において、和室を持つ住戸・共用施設・旅館の改修・リニューアル時には、明り障子の更新・張替・補修・新設などの工事案件が発生し、明誠フランチャイズの建具工事・内装工事専門会社が伝統技能を持つ職人と連携して質の高い施工を提供している。

