用語集
アクリルゴムセメント
アクリルゴムセメント(Acrylic Rubber Cement、SBRラテックスセメント、アクリル樹脂モルタル)とは、セメント(ポルトランドセメント)にアクリルゴム・SBRラテックス・アクリル樹脂エマルション・スチレンブタジエンゴムなどのポリマー成分を混合することで、(1)付着強度の向上、(2)伸縮性・可とう性の付与、(3)耐衝撃性の向上、(4)耐水性・耐酸性・耐塩害性の向上、(5)防水・止水性能、などの特性を強化した改質モルタル・改質コンクリートの総称である。一般のセメントモルタルは、(A)圧縮強度は高いが引張・曲げ強度は比較的低い、(B)剛性が高く伸縮性に乏しい、(C)下地への付着強度に限界がある、(D)乾燥収縮・温度伸縮によりひび割れが発生しやすい、などの弱点を持つ。アクリルゴムセメントはこれらの弱点を改善し、(E)建物の躯体補修、(F)コンクリートのひび割れ補修、(G)爆裂補修、(H)タイル下地モルタル、(I)防水下地モルタル、(J)防食補修、(K)橋梁・トンネル等の土木構造物補修、などの用途に適した特殊モルタルとなる。代表的な製品は、(1)東日本塗料「アクアレベラー」、(2)田島ルーフィング「タジマモルタル」、(3)日本ペイント「ニッペ・ポリマーセメントモルタル」、(4)AGCポリマー建材「ポリマーセメントモルタル」、(5)クリスタル「ポリマーセメント」、(6)SBP「ポリマー混和剤」、などである。施工方法は、(i)下地の清掃・湿潤、(ii)プライマー塗布(必要に応じて)、(iii)アクリルゴムセメントの調合・混練、(iv)コテ塗り・吹付塗布、(v)養生・湿潤養生、(vi)硬化・乾燥、(vii)仕上げ材塗装、というプロセスで施工される。マンション・ビル大規模修繕工事における主要用途は、(I)外壁コンクリートのひび割れ補修・爆裂補修、(II)タイル下地の不陸調整、(III)防水下地の補修、(IV)バルコニー・ベランダ床の補修、(V)共用廊下・階段の床補修、(VI)庇・出窓・笠木の補修、などである。明誠フランチャイズの左官・防水・タイル工事専門会社は、アクリルゴムセメント等の改質モルタルを的確に選定・施工することで、躯体の長寿命化と意匠面の美観回復を実現している。

