用語集
アクリルシンナー
アクリルシンナー(Acrylic Thinner、アクリル系希釈剤)とは、アクリル樹脂系塗料・アクリル系接着剤・アクリル系コーティング材などの希釈・洗浄・除去に使用される有機溶剤系希釈剤の総称である。シンナー(Thinner)は塗料・接着剤の粘度を調整して塗装作業性を向上させるための希釈剤で、塗料の樹脂種類に応じて、(1)アクリルシンナー:アクリル樹脂系塗料用、(2)ラッカーシンナー:ニトロセルロース・ラッカー塗料用、(3)ウレタンシンナー:ウレタン樹脂系塗料用、(4)エポキシシンナー:エポキシ樹脂系塗料用、(5)フッ素シンナー:フッ素樹脂系塗料用、(6)ペイントシンナー:油性ペイント用、などの種類があり、適切な組合せが塗装品質を左右する。アクリルシンナーの主成分は、トルエン・キシレン・酢酸エチル・酢酸ブチル・メチルエチルケトン(MEK)・イソプロパノール・ブタノール・セルソルブ・ジメチルホルムアミド(DMF)などの有機溶剤の混合溶液で、メーカー・グレードによって配合が異なる。主な用途は、(A)アクリル樹脂塗料の希釈:気温・湿度・施工方法に応じた粘度調整、(B)施工器具の洗浄:刷毛・ローラー・スプレーガンの洗浄、(C)誤って付着した塗料の除去、(D)下地の汚れ・油分の除去(プライマー塗布前)、(E)旧塗膜の軟化・除去(剥離剤的用途)、などである。シンナーの取扱い注意は、(i)引火性・爆発性:火気厳禁、静電気対策、(ii)有害蒸気の発生:換気・呼吸保護具(防毒マスク)、(iii)皮膚刺激:保護手袋・ゴーグル着用、(iv)肝臓・腎臓・神経系への影響:長期曝露は要注意、(v)廃液処理:産業廃棄物として適正処理(油類分別、許可業者委託)、(vi)水質汚染防止:下水道・河川への流出禁止、(vii)法規制:労働安全衛生法、消防法、危険物取扱者の管理、毒物及び劇物取締法、PRTR制度、などの遵守が要求される。マンション・ビル大規模修繕工事における塗装工事では、近年は水性塗料の普及により有機溶剤系シンナーの使用量は大幅に削減されつつあるが、特定の塗料・場所・補修工事では依然として有機溶剤系塗料・シンナーが使用される場面がある。明誠フランチャイズの塗装専門会社は、有機溶剤・シンナーの適正使用・適正処理を徹底し、作業員の健康・住居者の生活環境・地域環境への配慮を最優先する施工管理体制を構築している。

