用語集

麻

読み方
あさ

麻(あさ)とは、アサ科・イラクサ科・アオイ科などに属する植物から得られる天然繊維の総称で、リネン(亜麻)・ラミー(苧麻)・ヘンプ(大麻)・ジュート(黄麻)・サイザル麻・マニラ麻などが代表的な種類として知られている。建築分野では、内装材としての麻クロス(壁紙)、麻畳表、麻縄、麻繊維強化モルタル、左官工事のすさ(藁・麻繊維による補強材)、断熱材としての麻繊維断熱材、外構工事の麻シート、植栽養生用の麻布などに用いられ、自然素材ならではの調湿性・吸音性・抗菌性・生分解性などの優れた性能を発揮する。麻の歴史は古く、エジプト文明では紀元前8000年頃からリネンが利用され、ミイラの巻き布や王侯貴族の衣服として珍重された。日本では弥生時代から大麻栽培が行われ、神社のしめ縄・大幣・神事に欠かせない神聖な繊維として扱われてきた。建築材料としては奈良時代の正倉院、平安時代の寝殿造、江戸時代の町家・武家屋敷の畳・障子・襖・縄文飾りなどに広く使われ、現代でも文化財建造物の修復工事や、和風・和モダン・ジャパンディスタイルのマンション・ホテル・旅館の意匠材として再評価されている。マンション・ビルの大規模修繕工事においても、和風建物のリフォーム、伝統工法の補修、内装の張替え工事などで麻関連素材が選定されるケースがあり、明誠ではフランチャイズ加盟の内装専門会社・左官専門会社と連携することで、伝統素材を活かした修繕提案にも対応できる。また近年は脱炭素・SDGsの観点から、麻繊維断熱材・麻パネル・ヘンプクリート(麻繊維コンクリート)など、新しいサステナブル建材として麻が再注目されており、長期修繕計画の素材選定で麻系材料を提案する場面も増えている。

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