用語集

圧着貼り工法

読み方
あっちゃくばりこうほう

圧着貼り工法(あっちゃくばりこうほう)とは、外壁や床に陶磁器質タイルを張り付ける際、下地モルタルや張付けモルタルの上にタイルを押し付け、揉み込むようにして接着させる湿式のタイル張り工法の総称である。施工面に張付けモルタルを所定の厚さで塗り付け、軟らかいうちにタイルを一枚ずつ、または複数枚を一度に圧着して接着力を確保するのが基本で、モルタルがタイル裏足(裏面の凹凸)に十分に充填されることで機械的な噛み合わせと接着の双方を得る。代表的な形態として、張付けモルタルを下地側に塗る「圧着張り」、タイル裏面にも塗ってから張る「改良圧着張り」、振動工具で揉み込む「ヴィブラート工法」、複数のタイルをユニット化して張る「モザイクタイル張り」などがあり、JASS19(陶磁器質タイル張り工事)などの標準仕様に詳細が定められている。圧着張りはオープンタイム(モルタルを塗ってからタイルを張るまでの許容時間)の管理が品質の要で、これを過ぎるとモルタル表面が乾いて接着力が著しく低下し、剥離・浮きの原因となる。経年したタイル張り外壁では、温度変化・地震・モルタルの劣化により浮きや剥落が生じ、落下事故の危険があるため、建築基準法第12条に基づく特定建築物の定期調査・全面打診調査が義務づけられている。大規模修繕では、浮き部の注入補修(アンカーピンニング・エポキシ樹脂注入)やタイル張替えが重要な工種となる。明誠は通常足場工法・ロープアクセス工法・ハイブリッド工法を使い分ける大規模修繕会社で、タイル専門の加盟業者と連携し、高所のタイル浮き調査・補修をロープアクセスで効率的に行える。足場を全面に架けずとも打診調査や部分補修が可能なため、コストと工期を抑えつつ、居住者の生活影響を最小化しながら外壁の安全性と資産価値を維持できる点が大きな強みである。

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