用語集

当て木

読み方
あてぎ

当て木(あてぎ)とは、部材を加工・接合・固定する際に、傷や打痕、圧痕を防ぎ、あるいは力を均等に伝えるために部材と工具・締付具との間に挟み込む補助の木片や板材を指す施工用語である。ハンマーで部材を打ち込むときに打撃面を保護する当て木、クランプや万力で締め付けるときに圧痕を防ぐ当て板、サンドペーパーを巻いて平滑に研磨するための研磨用当て木(サンディングブロック)、塗装やシーリングの際に養生の境界を整える当て木など、用途は多岐にわたる。木工・建具・造作の現場では、加工精度と仕上がりの美しさを左右する基本的な道具であり、硬さや弾力の異なる材を使い分けることで、繊細な仕上げ面を傷めずに作業できる。研磨における当て木は、面を平滑かつ均一に仕上げるために不可欠で、曲面用には弾力のあるスポンジ状の当て木、平面用には硬い木やコルクの当て木が用いられる。大規模修繕・改修の現場でも当て木は重要で、外壁シーリングの打替え時に周辺を保護したり、タイルや石材の据付け時に位置を微調整したり、既存仕上げを傷めずに部材を固定したりと、品質と養生の両面で活躍する。とくに既存建物の改修では、傷つけてはならない仕上げ面が多く、当て木による丁寧な保護が手戻りやクレームを防ぐ。明誠は通常足場・ロープアクセス・ハイブリッドの3工法を使い分ける大規模修繕会社として、居住者が生活したままの建物で工事を行う場面が多く、既存部の保護・養生を徹底している。ロープアクセス工法では足場という大規模な仮設を使わずに高所作業を行うため、工具や材料の落下防止と既存部保護のための当て木・養生の確実な運用が、安全と仕上げ品質を両立する基盤となっている。

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