用語集
孔曲り
読み方
あなまがり
孔曲り(あなまがり)とは、ボーリング調査・地盤調査・場所打ち杭施工・地中熱利用井戸掘削などにおいて、地中に向かって削孔したボーリング孔の軸が当初設計の鉛直軸からずれて曲がってしまう現象を指す施工トラブルである。原因としては、(1)地層の硬度差(硬い層と軟らかい層の境界でロッドが反れる)、(2)礫・玉石・転石へのドリルビット衝突、(3)斜面地での地盤の異方性、(4)ロッドの剛性不足、(5)ドリル回転速度・押付け力の不適切、(6)泥水循環不良、などが挙げられる。孔曲りが大きいと、(A)地盤調査の正確な深度・地層断面が得られない、(B)場所打ち杭・アースアンカー・地中熱利用井戸の位置・鉛直度が確保できず、構造性能・施工精度が低下する、(C)試料採取・標準貫入試験(SPT)の結果が不正確になり地盤評価を誤る、などの問題が生じる。対策としては、(i)ロッド系の剛性向上(太径ロッド・スタビライザの使用)、(ii)泥水管理(適切なベントナイト水・ポリマー水の使用)、(iii)削孔速度の調整、(iv)孔内検測(孔曲り測定計・ジャイロインクリノメータ)による軌跡把握、(v)必要時の修正削孔、などが行われる。基準としては、ボーリング調査では深度50mで1m以内、場所打ち杭では設計鉛直度に対し1/100〜1/200の精度確保が一般的に要求される。マンション・ビル新築の基礎工事や、大規模修繕に伴う既存基礎調査でも、孔曲りの管理は重要であり、明誠はフランチャイズ加盟の地盤調査・基礎工事会社と連携した精密施工を実現している。

