用語集

アピトン

読み方
あぴとん

アピトン(Apitong、学名Dipterocarpus alatus等)とは、東南アジア(フィリピン・マレーシア・インドネシア・タイ・カンボジア・ベトナム・ミャンマー)の熱帯雨林に自生する大型常緑高木で、フタバガキ科ジアテロカーパス属の総称として用いられる商業木材の名称である。気乾比重0.65〜0.85、心材は赤褐色〜暗褐色、辺材は淡赤褐色で、強度・耐久性・耐摩耗性に優れ、シロアリ・腐朽菌への抵抗性も高いため、(1)船舶用甲板材・船底材、(2)トラック荷台・コンテナ床材、(3)橋梁用木材・桟橋木材、(4)重歩行用フローリング(工場・倉庫・体育館)、(5)構造材・梁・柱、(6)合板原木、(7)家具・建具、など重歩行用途・耐久性用途で広く採用されている。日本では戦後の経済成長期以降、東南アジアから大量輸入され、住宅建築・商業施設・公共施設・船舶・物流業界などで標準的な硬質木材として位置付けられた。一方、近年は、(1)熱帯雨林の急速な減少と生態系破壊、(2)違法伐採問題、(3)FSC・PEFC認証材の重要性、(4)CITES(ワシントン条約)規制対象種の増加、(5)輸出規制の強化、(6)国内価格の急騰、などの課題から、国産材(クリ・サクラ・ヒノキ・カラマツ)・代替輸入材(ベイマツ・スギ)・人工木材(WPC)への置換が進行している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事では、共用部のフローリング張替・バルコニーデッキ材の更新時に、アピトンの選定や代替材検討が重要なテーマとなり、明誠は持続可能性に配慮した提案を行う。

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