用語集
アフリカ伝統建築
読み方
あふりかでんとうけんちく
アフリカ伝統建築(African Traditional Architecture)とは、サブサハラ・アフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ大陸)の各民族・地域が長年にわたり発展させてきた伝統的な建築形態の総称で、土壁建築・草葺き屋根建築・木骨建築・石造建築など、地域材を活用した多様な建築様式を含む文化遺産である。代表的な伝統建築様式として、(1)西アフリカ・マリ共和国のジェンネ大モスクに代表される「スーダンサヘル建築」(日干しレンガ・土壁建築、ヤシ材の梁突出が意匠特徴、トウィ式・ニジェール式・モロッコ式などの様式)、(2)ナイジェリア・ベナン王国の「ベナン建築」(土壁・石彫装飾・象牙細工で飾られた王宮建築)、(3)東アフリカ・ザンジバル・スワヒリ海岸の「スワヒリ建築」(イスラム文化とアフリカ文化の融合、サンゴ石灰岩建築)、(4)南アフリカ・ジンバブエの「グレートジンバブエ遺跡」(11〜15世紀の石造都市遺跡)、(5)モロッコのカスバ・リアド建築(土壁・タイル装飾・中庭型住宅)、(6)エチオピアのラリベラ岩窟教会群(12世紀の岩盤を彫刻して作った教会建築)、(7)コートジボワール・トーゴのソンバ族建築(要塞型住居)、などがある。これらの伝統建築は、地域気候への適合性・地域材料の活用・社会構造の反映・宗教的象徴性などの観点で現代建築・サステナブル建築への示唆を多く含み、近年は世界遺産登録や保存・修復・観光資源化が進められている。マンション大規模修繕工事と直接の関連性は薄いものの、グローバル化時代のホテル・商業施設で意匠モチーフとして採用される例があり、明誠は文化的価値を理解した修繕提案も行える。

