用語集
アメリカモダニズム
アメリカモダニズム(American Modernism)とは、20世紀のアメリカ合衆国を中心に展開された建築・芸術・デザインの近代運動の総称で、特に1920〜1960年代の建築分野で大きな潮流を形成した米国独自の近代建築様式を指す。世界的な近代建築運動(モダニズム)はドイツのバウハウス(1919年〜)、フランスのル・コルビュジエ、オランダのデ・ステイル運動などヨーロッパで先行発展したが、第二次世界大戦中・後にヨーロッパからの建築家亡命(ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウス、マルセル・ブロイヤー、リヒャルト・ノイトラなど)により、米国がモダニズム建築の世界的中心地となった。代表的な米国モダニズム建築家は、(1)フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright、1867-1959、有機建築・プレーリースタイル、落水荘・グッゲンハイム美術館・帝国ホテル旧館)、(2)ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe、独裔米国、ファーンズワース邸・シーグラムビル・IITクラウンホール)、(3)ル・コルビュジエ(スイス・フランス、米国にも作品あり)、(4)ルイス・カーン(Louis Kahn、ソーク研究所・キンベル美術館・バングラデシュ国会議事堂)、(5)フィリップ・ジョンソン(Philip Johnson、ガラスの家・AT&Tビル)、(6)リチャード・マイヤー(Richard Meier、ゲッティセンター)、(7)I.M.ペイ(中国系米国、ルーブル美術館ピラミッド・JFKライブラリー)、などである。代表作の特徴は、(A)合理性・機能主義、(B)鉄・ガラス・コンクリートの現代材料活用、(C)開放的な平面計画、(D)大空間・大スパン、(E)象徴性・記念性、(F)景観との一体化、などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事で、こうしたモダニズム建築の意匠を尊重した修繕提案は重要で、明誠は文化的価値を理解した修繕を強みとする。

