用語集

荒組障子

読み方
あらぐみしょうじ

荒組障子(あらぐみしょうじ、Sparse-Grid Shoji)とは、横桟(よこさん)の本数が少なく、組子(くみこ)の間隔が広く粗い構造の障子建具を指す日本の伝統的な障子形式である。標準的な障子(雪見障子、腰付障子、東障子など)は、縦桟(縦組子)と横桟(横組子)の格子で構成され、桟の間隔(升目の大きさ)が小さいほど精緻な意匠となり、大きいほど開放的・素朴な意匠となる。荒組障子は升目を大きく取った素朴な意匠が特徴で、(1)茶室の付書院・床脇の障子、(2)数寄屋造の和室、(3)民家・農家・町家の伝統的な障子、(4)現代和モダンインテリアの意匠障子、などで活用される。荒組障子の意匠的な意義は、(A)侘び寂びの精神を反映した素朴で控えめな表情、(B)障子紙を通した柔らかな光の量が多く、明るい室内環境、(C)格子の桟が少ないため障子紙の張替が容易、(D)軽量で開閉が軽い、(E)建具としての存在感を抑え、空間の落ち着きを支える、などである。組子の組み方は、(i)平組(縦横の桟が単純な格子)、(ii)井桁組(井形の組み方)、(iii)寄せ組(特殊な意匠組み)、などがあり、職人の手作業による精密な仕口加工が要求される。和紙(楮紙・三椏紙・雁皮紙)の張り方も荒組障子に合わせて慎重に行う。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事で和室の補修・改装が必要な場合、こうした伝統建具の修復・新設には専門技術が必要で、明誠は提携する建具職人・畳職人・左官職人との連携で対応可能である。

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