用語集

アルベルティ

読み方
あるべるてぃ

アルベルティ(Leon Battista Alberti、レオン・バッティスタ・アルベルティ、1404-1472)とは、イタリア・ルネサンス期を代表する建築家・建築理論家・哲学者・人文主義者で、ルネサンス建築の理論的基盤を築いた歴史的人物である。1404年イタリア・ジェノヴァで生まれ(一説にはヴェネツィアまたはパドヴァ)、ボローニャ大学で法学を学んだ後、教皇庁書記官として活動しつつ、建築・絵画・彫刻・暗号学・数学・倫理学などあらゆる学問分野で著作を残した。建築分野での代表著作は、(1)『建築論(De re aedificatoria)』(1452年完成、1485年出版、古代ローマのウィトルウィウス『建築十書』を継承する西洋建築の古典)、(2)『絵画論(De pictura)』(1435年、線遠近法の理論書)、(3)『彫刻論(De statua)』、などで、いずれも近世西洋建築・芸術の基礎理論として絶大な影響力を持った。建築作品としては、(A)リミニのテンピオ・マラテスティアーノ(1450年〜、未完成、古代ローマ風建築の現代版)、(B)フィレンツェのルチェッライ宮殿(1450年代、初期ルネサンス都市住宅の傑作)、(C)フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の正面ファサード(1470年完成)、(D)マントヴァのサンタンドレア教会(1472年〜、ローマ凱旋門の意匠を教会正面に応用)、(E)マントヴァのサン・セバスティアーノ教会、などが知られる。アルベルティの建築理論は、(i)古代ローマ・ギリシャ建築の様式・比例・装飾の体系的整理、(ii)建築は「強・用・美」の三要素を備えるべき、(iii)数学的比例・幾何学による美の実現、(iv)建築家を職人ではなく知的職業として位置付け、などで、後の西洋建築・建築教育の基本原則となった。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事で意匠的価値を尊重する修繕提案は重要で、明誠は西洋建築史の基礎を理解した提案を強みとする。

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