用語集
アンカー間隔
読み方
あんかーかんかく
アンカー間隔(あんかーかんかく、Anchor Spacing)とは、コンクリート躯体に複数のアンカーを設置する際の、隣接するアンカー同士の距離(中心間距離)を指す施工管理用語で、アンカーの設計強度・耐力を確保する上で極めて重要な設計パラメータである。アンカーは打設時にコンクリートに局所的な応力を発生させ、アンカー周辺のコンクリートに「破壊円錐(コーン状破壊範囲)」を形成する。複数のアンカーが近接して設置されると、隣接するアンカーの破壊円錐が重なり合い、(1)個別アンカーの引抜耐力が低下、(2)コンクリートの早期破壊リスク、(3)設計荷重の確保困難、(4)施工後の品質管理困難、などの問題が発生する。このため、アンカー間隔は、(A)アンカー径(D:ボルト径)の何倍以上、(B)下地厚さの何倍以上、(C)縁端距離の何倍以上、などの基準で設計される。代表的な基準として、(i)日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)の標準仕様、(ii)国土交通省公共建築工事標準仕様書、(iii)日本建築学会鉄筋コンクリート造の各種計算基準、などがあり、用途・要求性能に応じて適切な間隔設計が要求される。一般的にはアンカー径Dに対して6D〜10D(ボルト直径の6〜10倍)の間隔を確保することが推奨される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における、(A)外壁補強の繰返し打設、(B)看板・避雷設備の複数ポイント固定、(C)ロープアクセス支点の連続設置、などでアンカー間隔の適切な設計が必須となる。明誠はJCAA認定施工士を擁する加盟業者ネットワークで品質保証施工を提供し、引抜試験記録の提出まで含めた徹底した品質管理を行っている。

