用語集
アンカー引張試験
読み方
あんかーひっぱりしけん
アンカー引張試験(あんかーひっぱりしけん、Anchor Pull Test)とは、コンクリート躯体に施工したあと施工アンカーの実際の引抜耐力を測定する施工品質管理試験で、施工完了後にアンカーが設計耐力を満たしているかを確認する重要な検査である。引張試験の手順は、(1)施工完了後の養生(樹脂系で1〜24時間)、(2)試験用の油圧ジャッキ・テンションメーターをアンカーに接続、(3)規定の試験荷重(一般に許容引抜耐力の1.5〜2倍)を段階的に載荷、(4)荷重・変位を計測、(5)規定荷重に達したら荷重を保持し変位を測定、(6)合格判定(変位が許容内、アンカーの引抜き・破断なし)、(7)試験結果の記録、の流れで行う。試験頻度は、(A)全数試験(重要な構造部位・ロープアクセス支点など)、(B)抜取試験(一般部位、N回に1回など)、(C)施工管理者・第三者検査機関の立会、などの方式が用途・規格に応じて選定される。代表的な試験基準は、(i)日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)標準仕様、(ii)建築基準法、(iii)国土交通省公共建築工事標準仕様書、(iv)日本建築学会の各種計算基準、などである。試験結果は施工管理書類・竣工書類として保管し、後の維持管理・改修時に参照される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における、(A)外壁補強アンカー、(B)看板・避雷設備の支持アンカー、(C)ロープアクセス支点アンカー、(D)空調機架台アンカー、などの引張試験が施工品質保証の中核となる。明誠はJCAA認定施工士の確実な施工と引張試験記録の徹底管理で、構造安全性を確実に確保する。

