用語集
アンチパニック機構
読み方
あんちぱにっくきこう
アンチパニック機構(あんちぱにっくきこう、Anti-Panic Mechanism)とは、ロープアクセス工法で使用する下降器(ディセンダー)に搭載された安全機構の一つで、作業者がパニックに陥って下降ハンドルを必要以上に強く引いた際にも、自動的にブレーキが作動して下降を停止させる機能を指す。ロープアクセス工法では、作業者が産業用ロープに懸垂しながら下降器のハンドル操作で速度をコントロールしつつ作業を行うが、緊急時・転倒時・恐怖反応などでハンドルを過度に握り込んだ場合、通常の下降器ではかえって急降下を招くリスクがある。アンチパニック機構は、ハンドルを「適度に引く」状態では正常に下降するが、「過度に引きすぎる」と機構内のカム(楔形のロック部品)が作動し、ロープを瞬時にロックして下降を停止させる二重安全構造を実現している。代表的な搭載製品は、フランス・PETZL社(ペツル)の「I’D(アイディ)」「RIG(リグ)」シリーズで、ロープアクセスの世界標準下降器として国内外で広く採用される。EN12841 Type C規格(ロープアクセス用下降器の欧州規格)適合品の多くは、アンチパニック機構を標準搭載することが推奨されており、日本ロープ高所作業協会(JSCA)等の業界団体も同機構搭載品の使用を推奨している。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事におけるロープアクセス施工で、作業者の安全確保の中核装備として標準的に使用される。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ展開を日本で初めて行った企業として、加盟店全てに最新の安全装備の使用基準を徹底し、安全と品質を両立する施工体制を構築している。

