用語集
行灯
読み方
あんどん
行灯(あんどん)とは、日本の伝統的な照明器具の一つで、木・竹・金属などで作られた枠の周囲を和紙や絹で覆い、内部に油皿(菜種油・行灯油)や蝋燭を置いて灯した、現代の電気照明以前の主要な室内照明である。語源は古代中国の「行燈(あんとう)」で、「持ち運びできる燈」を意味する。日本では平安時代末期に伝来し、室町時代以降に庶民層まで普及した。種類は多様で、(1)置行灯(おきあんどん、床に置く据置型)、(2)掛行灯(かけあんどん、壁に掛ける吊下型)、(3)有明行灯(ありあけあんどん、夜通し点ける小型行灯)、(4)枕行灯(まくらあんどん、寝室用)、(5)岐阜提灯型(手持ち型)、(6)御用提灯型(業務用)、などがある。文化的意義は深く、(A)日本独特の柔らかな光の美意識(陰翳礼讃の世界)、(B)和紙越しの拡散光による独特の雰囲気演出、(C)季節・行事(盆・縁日・夏祭り)との結びつき、(D)和食器・茶道・華道との調和、などで日本の生活文化に深く根付いている。現代では実用照明としての需要はLED照明に置き換えられたが、(i)和風料亭・旅館・温泉宿の意匠、(ii)和モダン住宅のリビング・玄関、(iii)寺社・神社の参道、(iv)日本料理店の客席、などで意匠的・雰囲気演出用として活用される。マンション・ホテルの大規模修繕工事における共用部(ロビー・エントランス・廊下)の和風意匠リニューアルでも、行灯型LED照明の採用例がある。明誠は内装工事フランチャイズ加盟店と連携し、施主の意匠志向に応じた多彩な照明・内装提案を実現する。

