用語集
アンモニア燃料
読み方
あんもにあねんりょう
アンモニア燃料(あんもにあねんりょう、NH3 Fuel)とは、化学式NH3(アンモニア)を燃料として直接燃焼または発電に利用する次世代燃料で、現代の脱炭素・カーボンニュートラル社会実現に向けた重要な代替燃料候補として注目される技術である。アンモニアの燃料利用の主要メリットは、(1)燃焼時にCO2を排出しない(NとH2OのみでCO2フリー)、(2)水素より体積エネルギー密度が高く貯蔵・輸送しやすい(液化温度-33℃、水素より緩和)、(3)既存の肥料・化学産業のインフラ(製造・貯蔵・運搬)を活用可能、(4)専焼・混焼の両方が可能、などである。一方、課題は、(A)燃焼時のNOx(窒素酸化物、大気汚染物質)発生対策、(B)製造時のグリーンアンモニア化(再エネ電力による水電解水素+窒素からの合成)、(C)コスト(現状は天然ガスより高価)、(D)安全対策(毒性・腐食性への配慮)、などである。日本では、(i)IHI・三菱重工が大型ガスタービン・ボイラの混焼・専焼技術開発、(ii)JERA(東電・中部電力JV)が碧南火力発電所での石炭混焼実証、(iii)日本郵船・商船三井がアンモニア燃料船舶開発、(iv)伊藤忠商事・三菱商事が海外アンモニア調達網構築、と幅広い産業で実証・実装が進行している。建設業界では、(イ)建設機械(バックホウ・ダンプ等)のアンモニア燃料化、(ロ)建設現場の発電機・空調設備への活用、(ハ)建材製造(セメント工場・鉄鋼工場)の脱炭素化、などへの応用が期待される。明誠はJCSAを通じて建設業界の脱炭素・SDGs対応情報の発信にも貢献している。

