用語集
EN 567
EN567(いーえぬごろくなな)とは、欧州標準化委員会(CEN)が制定したロープクランプ(アッセンダー、登攀器具)の欧州規格で、登山・洞窟探検・救助・ロープアクセスなどで使用されるロープ把持器具の安全性能基準を定める規格である。EN567適合のロープクランプは、(1)一方向ロック機構(上昇方向は自由、下降方向はロック)、(2)静的強度4kN(最低)、(3)ロープ径8〜13mm程度への対応、(4)誤操作防止機構(ロープからの不意の脱落を防止)、(5)耐摩耗性・耐久性、(6)軽量・操作性、などの要件を満たす設計となっている。EN567と類似規格のEN12841 Type B(産業用ロープアクセス)との違いは、(A)EN567が登山用途中心で軽量・操作性重視、(B)EN12841 Type Bが産業用途で高強度・安全機構重視、(C)強度試験基準が異なる(EN567は4kN、EN12841 Bは15kN)、などの点で、用途に応じて選定する。代表的なEN567対応製品は、(i)PETZL ASCENSION(多用途タイプ)、(ii)PETZL CROLL(チェストアッセンダー)、(iii)PETZL BASIC(簡易型)、(iv)KONG DUCK、(v)BLACK DIAMOND NFORCE、などで、登山愛好家から救助プロフェッショナルまで幅広く使用される。日本国内では、(イ)登山・洞窟探検、(ロ)救助訓練・実活動、(ハ)アウトドアスポーツ、(ニ)軽作業のロープアクセス、などで活用される。一方、産業用ロープアクセス(建築外装作業など)では、より高強度のEN12841 Type B適合品の使用が標準である。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ展開で、用途に応じた最適な規格適合装備を加盟店全体で標準化している。

