用語集
EN 358
EN358(いーえぬさんごはち)とは、欧州標準化委員会(CEN)が制定したワークポジショニング用ハーネス(Work Positioning Belt and Restraint System)の欧州規格で、墜落防止だけでなく作業位置の保持・姿勢の安定確保を目的とする腰ベルト・ハーネスの性能基準を定める規格である。EN358適合のワークポジショニングシステムは、(1)腰ベルトに取り付けられた左右のサイドDリング、(2)ポジショニングランヤード(調整可能な短いロープ)、(3)作業者の腰回りを支持し、両手を自由にして作業を可能とする、(4)墜落防止用ではなく、作業位置保持用、などの特徴を持つ。重要な注意点として、EN358は墜落停止機能を持たないため、(A)墜落リスクのある作業ではEN361(フルボディハーネス)と組合せて使用、(B)EN358単体での墜落停止は禁止、(C)ポジショニングランヤード長さの適切な調整(墜落距離最小化)、などの安全使用ルールがある。代表的な対応製品は、(i)PETZL AVAO BOD(フルボディ+ポジショニング統合型、ロープアクセス標準)、(ii)PETZL FALCON、(iii)SKYLOTEC RIGON DUO、(iv)KONG SIERRA DUO、などで、ロープアクセス・電気工事・通信工事・林業など多様な用途で活用される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事におけるロープアクセス作業では、(イ)EN361フルボディハーネス、(ロ)EN813シットハーネス(懸垂作業用)、(ハ)EN358ワークポジショニング、を統合した多機能ハーネスが標準装備として使用される。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ加盟店全てにEN358機能を含む多機能ハーネスの使用を徹底し、作業効率と安全性を両立する施工体制を構築している。

