用語集

EN 341

読み方
いーえぬさんよんいち

EN341(いーえぬさんよんいち)とは、欧州標準化委員会(CEN)が制定した避難用下降器(Descender Devices for Rescue)の欧州規格で、火災・緊急事態時に建物・タワー・船舶などから人を安全に下降させるための救助用下降器具の性能基準を定める規格である。EN341適合の下降器は、(1)使用者が訓練なしでも操作可能、(2)下降速度の自動制御(ガバナー機能、過速防止)、(3)連続使用可能(人を下ろした後も繰返し使える)、(4)高荷重対応(150kg以上、自重抑制下降)、(5)長時間貯蔵後の即時使用可能、などの要件を満たす設計となっている。EN341はクラスA〜Dに分類され、(A)クラスA:基本性能、(B)クラスB:耐熱性向上、(C)クラスC:超耐熱性、(D)クラスD:耐火性、と用途・環境に応じた認証が行われる。代表的な対応製品は、(i)PETZL EXO(避難下降器、米国市場中心)、(ii)SKYLOTEC MILAN(救助下降器、欧州市場標準)、(iii)DBI-SALA ROLLGLISS、(iv)DEUS RESCUE、などで、(イ)高層ビルの避難階段不備時、(ロ)橋梁・タワー作業者の緊急避難、(ハ)船舶・海上プラットフォームの避難、(ニ)洋上風力発電のタワー避難、などで使用される。マンション・ビル・ホテルの建築計画では、二方向避難経路の確保(建築基準法第119条等)が原則だが、特殊な建物・用途では避難下降器の備置が選択肢となるケースもある。EN341と類似のEN12841 Type C(作業用下降器)との違いは、EN341が緊急避難用(非熟練者対応)、EN12841 Type Cが作業用(熟練者対応)、と用途・要求性能が異なる点である。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズで、用途別に適切な規格適合装備の使用を徹底している。

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