用語集

EN 361

読み方
いーえぬさんろくいち

EN361(いーえぬさんろくいち)とは、欧州標準化委員会(CEN)が制定したフルボディハーネス(Full Body Harness for Fall Arrest)の欧州規格で、墜落制止を主目的とする全身装着型ハーネスの安全性能基準を定める国際的に重要な規格である。フルボディハーネスは、(1)肩・腰・腿・胸を支持する複数のストラップで構成、(2)墜落時の衝撃を体全体に分散、(3)墜落停止後の姿勢保持(頭部上向きの直立姿勢)、(4)長時間の懸垂への対応(人体への安全な荷重分散)、(5)作業中の動きやすさ確保、などの要件を満たす設計となっている。EN361適合のフルボディハーネスに求められる主要試験項目は、(A)静的強度(25kN以上)、(B)動的衝撃試験(100kgのトルソマス落下、最大停止力6kN以下、最大停止距離1m以下)、(C)墜落停止後の姿勢試験(30分以上の懸垂テスト)、(D)金属部品の腐食試験、などである。代表的な対応製品は、(i)PETZL AVAO BOD FAST(多機能、ロープアクセス標準)、(ii)PETZL FALCON(軽量・救助対応)、(iii)SKYLOTEC IGNITE PROTON WIND、(iv)DBI-SALA EXOFIT、(v)3M PROTECTA、などである。日本では、(イ)労働安全衛生法・厚生労働省「墜落制止用器具の構造規格」(2019年改正)でフルハーネス型墜落制止用器具の使用が原則義務化、(ロ)2022年からは高さ2m以上の作業でフルハーネス型が必須、(ハ)旧来の胴ベルト型は補助的使用に限定、と規制が強化された。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ加盟店全てにEN361・JIS T 8165適合のフルハーネス型墜落制止用器具の使用を徹底している。

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