用語集
EMドライブ
EMドライブ(Electromagnetic Drive、エレクトロマグネティック・ドライブ)とは、推進剤を使わずに電磁波だけで推力を発生させると主張される実験的推進装置のことで、現代の物理学・宇宙工学において理論段階・否定的見解が主流となっている概念である。提唱は2001年、英国のロジャー・ショーヤー(Roger Shawyer)によるもので、(1)密閉された円錐形のキャビティ内にマイクロ波を共振させる、(2)キャビティの大小両端で異なる放射圧が生じ、推力として現れる、と主張された。しかし、(A)作用反作用の法則(運動量保存則)に反する、(B)NASA・中国などの再現実験で確実な推力は確認されていない、(C)測定された微小推力は実験誤差・熱対流の可能性が指摘される、(D)2022年のドレスデン工科大学の精密実験で推力ゼロが確認、などの理由から、現代物理学・宇宙工学の主流見解では「実在しない・理論的に成立しない」とされる。一方で、(i)SF小説・映画では宇宙船の推進装置として頻繁に登場、(ii)一部の宇宙開発ファンの間で関心が継続、(iii)非主流の研究グループによる継続的な実験報告、などの動きはある。建設業との関連は薄いが、(イ)建設業界の経営者・技術者が興味を持つ「次世代技術」「物理学のフロンティア」のトピックスとしてJCSAの情報発信・経営者教育の話題として取り上げられるケースがある、(ロ)宇宙建築・月面基地建設など将来的な建設分野では推進・移送技術が課題となる、などの観点で間接的に話題となる。明誠はJCSA(一般社団法人全国建設業支援協会)を通じて、建設業界の経営者・技術者向けに技術トレンド・経営トピックスなど幅広い情報発信を行っている。

