用語集

eフューエル

読み方
いーふゅーえる

e-fuel(いーふゅーえる、合成燃料)とは、再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解して生成した「グリーン水素」と、大気中または産業排出から回収したCO2を化学合成して製造する液体燃料の総称で、現代の脱炭素・カーボンニュートラル社会実現に向けた重要な代替燃料候補として注目される次世代エネルギー技術である。e-fuelの主要種類は、(1)e-ガソリン(航空燃料・自動車燃料)、(2)e-ディーゼル(トラック・船舶燃料)、(3)e-ジェット燃料(SAF、航空機燃料)、(4)e-メタノール(化学原料・船舶燃料)、(5)e-メタン(既存ガスインフラ活用、家庭用都市ガス代替)、などである。e-fuelの主要メリットは、(A)燃焼時のCO2排出量はゼロまたは大気中CO2の循環利用(カーボンニュートラル)、(B)既存のエンジン・燃料インフラを活用可能、(C)EV化が難しい用途(長距離航空、大型船舶、重量級トラック)への適用、(D)化石燃料からの段階的移行を可能にする、(E)従来燃料との混合使用で段階的導入、などである。一方、課題は、(i)製造コスト高(現状はガソリンの3〜5倍)、(ii)再エネ電力の大量必要、(iii)製造スケールの拡大、(iv)水・CO2供給インフラ、などである。世界の主要プロジェクトは、(A)EU:航空燃料SAFの段階的混合義務化(2025年2%→2050年70%)、(B)米国:Inflation Reduction Act(IRA)による補助金制度、(C)日本:脱炭素戦略におけるe-fuel製造・利用拡大計画、(D)チリ:ポルシェ・シーメンスエナジーによるe-fuel製造プラント、などである。建設業界・建材業界との関連は、建設機械・運搬車両のe-fuel化、建設現場の発電機・空調設備への活用、建材製造のCO2排出削減、などへの応用が期待される。明誠はJCSAを通じて脱炭素・新エネルギー情報を発信している。

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