用語集

家形埴輪

読み方
いえがたはにわ

家形埴輪(いえがたはにわ、Haniwa House Figurine)とは、古墳時代(3〜7世紀)の日本で製作された家屋(住宅・宮殿・倉庫など)の形を模した素焼きの埴輪のことで、古墳の墳丘上に並べられた形象埴輪の代表的な種類の一つである。家形埴輪は、(1)当時の建築物の形態を立体的に表現、(2)高さ30cm〜1m超の大型品もあり、(3)細部の屋根・壁・扉・窓まで精緻に表現、(4)古墳の主(豪族・首長)の住居・宮殿を象徴、(5)死者の魂が住む建物としての宗教的意義、などの特徴を持つ。家形埴輪の主要意義は、(A)古代日本建築の実態を伝える貴重な考古学資料(当時の木造建築物は現存せず、家形埴輪が唯一の三次元資料)、(B)古代建築の屋根形態(切妻造、入母屋造、寄棟造)、軒の出、棟の高さ、煙出しなどの構造的特徴を解明、(C)当時の社会階層・住居形態の研究資料、(D)古墳文化・葬制の研究資料、(E)日本の伝統建築の起源解明、などである。代表的な家形埴輪の出土地は、(i)大阪府堺市・百舌鳥古墳群、(ii)奈良県広陵町・佐紀古墳群、(iii)群馬県・上毛野古墳群、(iv)宮崎県・西都原古墳群、などで、国宝・重要文化財に指定されている例も多い。家形埴輪から復元された古代建築の特徴は、(A)高床式建築(湿気・洪水対策)、(B)茅葺・板葺の切妻屋根、(C)千木・鰹木(神社建築の起源)、(D)入口の階段・梯子、(E)柱・梁の組合せ構造、などで、現代日本建築の伝統的要素の起源を伝えている。明誠は歴史的建築・文化財建築の修繕にも対応する技術力を備え、伝統建築から現代建築まで多彩な意匠の建物に最適な工法を提案できる。

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