用語集

石垣天端

読み方
いしがきてんば

石垣天端(いしがきてんば、Top of Stone Wall)とは、石垣の最上段(天辺)の部分を指す石垣構造用語で、石垣の意匠的・構造的な仕上を決定する重要な構成要素である。石垣天端の処理方法は、(1)天端石(てんばいし):最上段に専用の加工石(長尺・平坦な石材)を据えて雨仕舞・歩行性を確保する手法、(2)笠石(かさいし):天端石より幅広の傘状石材を載せて雨水を石垣前後に振り分ける手法、(3)瓦葺き:城郭でよく見られる屋根瓦による雨仕舞、(4)コンクリート笠木:現代の擁壁で一般的、(5)植栽:景観配慮で天端に低木・苔を植える手法、などがある。天端処理の機能は、(A)雨水浸入防止(背面盛土の流出・凍上対策)、(B)通行者の安全確保(歩行・転落防止)、(C)植物根侵入の抑制(石垣劣化の主要原因)、(D)意匠的な仕上の完結、などである。技術的要点は、(i)天端石は背面の控え(奥行)を十分にとり、転落・転倒を防ぐ、(ii)水返し・水切り勾配を設けて雨水を背面ではなく前面に流す、(iii)目地のシーリングまたはモルタル充填で雨水浸入を防ぐ、(iv)大型加工石の運搬・据付時の安全管理、などである。マンション・ホテルの大規模修繕工事に伴う擁壁・石垣の補修では、天端の劣化(モルタル剥離・植物侵入・目地切れ)が雨水浸入を招き構造劣化を加速させる主要因となるため、適切な天端補修が重要となる。明誠はフランチャイズ加盟の専門業者と連携し、外壁・屋上の大規模修繕と並行した外構・擁壁の総合修繕提案が可能である。

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