用語集
出雲大社
出雲大社(いずもおおやしろ/いずもたいしゃ)とは、島根県出雲市に鎮座する日本有数の古社で、縁結びの神として名高い大国主大神を祀り、神在月(旧暦10月)に全国の神々が集うとされる信仰の中心地である。本殿は「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれる日本最古級の神社建築様式の代表例で、切妻・妻入りの力強い構成、太い心御柱(しんのみはしら)を中心とした正方形に近い平面、高く反り上がる屋根と長大な千木・勝男木を特徴とする。現在の本殿は1744年(延享元年)の造営で、高さ約24メートルに達し国宝に指定されている。古代にはさらに高層であったとする伝承があり、境内から発見された巨大な柱(宇豆柱)の遺構は、かつて数十メートル規模の高層神殿が存在した可能性を示す建築史上の重要な発見として注目された。大社造は伊勢神宮の神明造と並ぶ神社建築の二大源流とされ、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根、白木の素木造、千木・勝男木といった伝統的構法・意匠を今に伝える。これらの木造建築は、檜皮の葺替えや木部の補修など、定期的な修復によって永く維持されており、伝統的な保存修復技術が建物の生命を支えている。大規模修繕・改修の分野でも、伝統建築の保存修復に学ぶ木部・屋根・仕上げの維持管理の考え方は、現代建築の長寿命化に通じる。明誠はマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を主力とし、外装・屋上の改修を通じて建物の資産価値を長期にわたり維持する事業を行っている。和の意匠を取り入れた宿泊施設や高級マンションの改修においても、伝統建築への理解は意匠性を尊重した質の高い提案に資する。ロープアクセス工法を含む3工法を建物特性に応じて選択できる体制は、構造や意匠を傷めない丁寧な改修を可能にしている。

