用語集

板畳

読み方
いただたみ

板畳(いたじょう/いただたみ)とは、和室の畳を敷き込んだ空間の一部に、畳の代わりに板(フローリングや無垢板)を張り込んだ部分を指す建築・室礼の用語である。床の間の前や違い棚の下、出入口や仏壇前、茶室の点前座まわりなど、家具を据えたり動線を確保したりする箇所に設けられ、畳寄せや畳縁との取り合いを丁寧に納めることで、和室全体の格式と機能を整える役割を果たす。茶室建築では、点前畳と客畳の間や、道具を置く場所に板畳を設けることがあり、空間の用途と格を示す重要な要素となる。板畳は畳と高さを揃えて納めるのが基本で、板の樹種・木目・塗装・縁の処理によって和室の趣が大きく変わるため、意匠と納まりの両面で設計者・大工の配慮が求められる。現代の住宅やマンションでも、和室の一部に板畳を設けて家具や仏壇を据えやすくしたり、車椅子や台車の動線を確保したりするバリアフリー的な工夫として用いられることがある。大規模修繕・リノベーションの分野では、和室をもつマンションや、和の意匠を活かしたホテル・旅館の改修において、畳と板畳の取り合い、床の間まわりの納まり、経年劣化した板部の補修・張替えなどが課題となる。明誠はマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を主力とし、外装改修にとどまらず、加盟するフランチャイズの各専門職と連携して和室を含む内装の改修にも対応できる。和の意匠を大切にする宿泊施設や高級マンションでは、板畳をはじめとする伝統的な室礼への理解が、空間の品格と資産価値を損なわない改修提案につながる。畳・建具・床の間と調和した丁寧な納まりは、建物の魅力を長く保つうえで欠かせない要素である。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!