用語集
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読み方
いたぶき
板葺(いたぶき、Wood Shingle Roof)とは、屋根葺き材に木板(板材)を用いた伝統的な屋根葺き工法、およびその完成形態を指す。日本の屋根葺きの歴史では、(1)萱葺(かやぶき、最古層)、(2)板葺(古代〜中世)、(3)杮葺(こけらぶき、薄板葺、寺社建築)、(4)檜皮葺(ひわだぶき、檜の樹皮葺、寺社建築最高級)、(5)瓦葺(中世以降)、と変遷してきた中の重要な伝統工法の一つである。板葺の分類は、(A)杮葺(厚さ2〜3mmの極薄板を密に重ねる、最高級)、(B)木賊葺(とくさぶき、厚さ4〜7mmの中厚板)、(C)栩葺(とちぶき、厚さ1〜3cmの厚板、武家屋敷)、(D)大和葺(やまとぶき、横長板を縦に並べる)、などである。素材は主に栗・椹(さわら)・杉・檜などの耐水性に優れた針葉樹で、製材は割材(手割り、または機械割り)が標準。施工は宮大工・屋根葺き職人の熟練技で行われ、(i)板の千鳥配置による雨仕舞、(ii)竹釘の使用(鉄釘は錆びによる木材劣化のため)、(iii)下地の野地板・葺土の準備、(iv)軒先・棟・隅角部の特殊納まり、などが技術的要点となる。代表的板葺建築は、(α)金閣寺(鹿苑寺)の杮葺、(β)銀閣寺(慈照寺)の杮葺、(γ)出雲大社の檜皮葺、(δ)伊勢神宮の萱葺、など世界遺産級の文化財建築で継承されている。マンション・ホテル等の現代建築では稀だが、和風意匠の旅館・茶室などで採用例もあり、明誠はフランチャイズ加盟の専門業者ネットワークで多様な工法に対応する。

