用語集
1種ケレン
1種ケレン(いっしゅけれん)とは、鉄部塗装工事の素地調整段階における「ケレン作業」の規格区分のうち、最も入念で素地まで完全に到達させる最高グレードの素地調整を指す建築用語である。日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説JASS18塗装工事」および日本塗装協会の「鉄部塗装施工マニュアル」では、鉄部のケレン(さび落とし、塗膜除去、素地調整)作業を1種〜4種の4段階に区分しており、1種ケレンは「鋼材表面の黒皮・赤さび・旧塗膜などをすべて完全に除去し、金属光沢を呈する状態にまで素地調整する」最高水準の処理を指す。施工方法はサンドブラスト(砂吹付け)、ショットブラスト(金属粒子吹付け)、グリッドブラスト、ウォータージェット(高圧水)などのブラスト工法が主流で、密着性・耐久性・防食性能を最大限に高めることができる。塗装後の耐用年数を最大化し、ライフサイクルコストを最小化するために、橋梁・鉄塔・タンク・プラント設備・船舶など、高い防食性能が求められる構造物の塗替工事で1種ケレンが採用される。一方、マンション・ビル・ホテルの建築鉄部塗装では、コスト・工期・近隣への騒音粉塵影響などの観点から3種ケレン(活膜は残し、さびと劣化塗膜のみワイヤーブラシ・サンドペーパーで除去)が一般的に採用される。1種ケレンは費用がかさむが、再塗装周期を長期化できるため、ライフサイクルコストでは有利になる場合もあり、長期修繕計画の中で比較検討する価値がある。明誠の大規模修繕工事では、外部鉄骨階段・避難ハシゴ・手すり・笠木・ダクトカバーなどの鉄部塗装において、ロープアクセス工法による高所部の素地調整を含む丁寧な施工が可能で、フランチャイズ加盟の塗装専門会社の技術力により、必要に応じて1種ケレン仕様の長寿命塗装を提案している。

