用語集
一本物
一本物(いっぽんもの、英:One-piece Item、Single-piece Item)とは、建材・部材・設備機器などにおいて、複数のピースを組み合わせるのではなく、一つの素材から一体加工・一体製造された製品を指す建築・建材用語である。木材分野では、無垢の天然材から削り出した一本の木材から作られた製品(一本物の天板、一本物の框、一本物の柱)を指し、複数の小片を集成接着した「集成材」「LVL」「合板」と対比される概念である。石材分野では、自然石を切り出して一枚板として加工した製品(一本物のキッチンカウンター、一本物の洗面カウンター、一本物の階段踏み板)を指し、人工的に小片を組み合わせたテラゾーや人工大理石などと区別される。鉄筋・鋼材分野では、継ぎ手・溶接接続のない一本の鋼材を指し、構造物の信頼性を高める部材として位置付けられる。一本物の主なメリットは、第一に継ぎ目がないため水・空気・荷重の連続性が確保され、耐久性・防水性・構造性能が高い、第二に意匠的に美しく自然な木目・石目を活かせる、第三に経年劣化時に接合部が弱点とならない、第四に高級感・ブランド価値が高いなどがある。デメリットとしては、第一に大きな素材確保が困難で価格が高い、第二に運搬・取扱に技術が必要、第三に加工時の歩留まりが悪い、第四に天然素材の場合は反り・割れのリスクがあるなどがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、エントランスの一本物カウンター、エレベーターホールの一本物意匠材、ロビーの一本物テーブルなどの高級意匠材の補修・更新は資産価値向上に直結する重要工事である。明誠ではフランチャイズ加盟の木工・石工・建具工事専門会社と連携し、一本物建材を活用した高品質リニューアル提案を可能としている。

