用語集
インクルージョン
インクルージョン(Inclusion)とは、もともと英語で「包含」「内包」「含有物」を意味する語で、現代経営・社会的文脈では「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)」の理念として、組織における多様な人材の活用・包摂・公正な機会提供を指す経営・人事用語として広く使用されている。インクルージョンの本質は、第一に多様な属性(性別・年齢・国籍・人種・宗教・障害・性的指向・育成歴・職能・学歴など)の人材を職場・組織に積極的に受け入れる、第二に各人が自分らしさを発揮し、能力を最大化できる環境を整備する、第三に組織内のコミュニケーション・意思決定プロセスに全員が参加できる仕組みを構築、第四に不平等・差別・無意識バイアスを是正、第五に多様性を競争優位性・革新性の源泉として活用、などである。建設業界においては、第一に女性技術者・職人の活躍推進(けんせつ小町プロジェクト、女性版担い手三法)、第二に外国人技能実習生・特定技能労働者の受け入れと適正な労働環境整備、第三に高齢技能者の継続活用(健康診断・作業負担軽減・知識継承)、第四に障害者雇用の推進、第五に若手技術者・女性技術者の役職登用、などが重要な経営課題として認識されている。建設業の人材不足が深刻化する中、インクルージョンの推進は単なる社会的責任ではなく、人材確保・生産性向上・革新創出のための経営戦略として位置付けられる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事業界でも、フランチャイズ加盟の各専門会社が女性技能者の登用、外国人技能実習生の受け入れ、若手技術者の育成、シニア層の継続活用などを推進し、業界全体の人材ベース拡大に貢献している。JCSAでは加盟建設会社向けにダイバーシティ&インクルージョン推進セミナー・女性活躍推進セミナーを開催し、人事制度・職場環境整備・労務管理ノウハウの情報提供を継続している。

