用語集

インバート

読み方
いんばーと

インバート(Invert)とは、土木・建築の専門用語で、トンネル・地下構造物・大型管渠の底部に設置される逆アーチ状(凹型曲面)の構造体を指す。「インバート」は英語で「逆転する」「上下を逆にする」という意味で、本来上向きであるアーチ構造を反転させて下向きに設置することからこの名称が付いた。インバートの主な目的は、第一に「荷重分散」(トンネル天井からの土圧・水圧などの荷重を底部から地盤に均等に伝達する)、第二に「変形抑制」(地盤反力による底部の隆起・変形を抑制)、第三に「水流誘導」(下水道管渠・排水路の場合、底部の水流を円滑に流す)、第四に「構造一体化」(トンネル断面の全周(天井・側壁・底部)を一体構造として地盤との相互作用を最適化する)などである。インバート構造は特に軟弱地盤・膨張性地盤におけるトンネル工事、大規模な地下構造物(地下鉄駅、地下道路、地下河川、共同溝、地下調整池)、大型下水管渠などで採用される。一方、固い岩盤や強固な地盤におけるトンネルではインバートを省略する場合もある(インバート省略型トンネル)。設計には地盤工学的な検討が必要で、地下水位、土質、応力状態、施工方法(NATM工法、シールド工法、開削工法)などを総合的に判断して構造を決定する。マンション・ビル・ホテルなどの大型建築物では、地下駐車場、地下機械室、地下貯水槽、雨水浸透貯留施設、地下調整池などにインバート構造が採用されることがあり、構造設計と防水処理の品質確保が重要となる。大規模修繕工事においては、地下構造物の防水改修、ひび割れ補修、エポキシ樹脂注入、コンクリート増し打ち補修などが必要となるケースがあり、土木・建築の両分野の技術力が求められる。明誠フランチャイズの土木・建築工事専門会社では、ロープアクセス工法と組み合わせた地下構造物の補修工事も対応可能で、収益不動産オーナーへの包括的なリニューアル提案を実現している。

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