用語集

ヴィクトリアン

読み方
ゔぃくとりあん

ヴィクトリアン(Victorian、Victorian Style)とは、19世紀後半のイギリス・ヴィクトリア朝時代(1837〜1901年)に流行したインテリアスタイルの総称を指し、現代インテリア・建築デザインにおいて「ヴィクトリアン」「ヴィクトリア様式」として再解釈・継承されているクラシカルな様式である。本記事は前項「ヴィクトリア様式」と内容が部分的に重複するが、特に現代インテリアにおけるヴィクトリアン要素の活用と、ウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動との関係に焦点を当てて記載する。ヴィクトリアンインテリアの背景には、ウィリアム・モリス(William Morris、1834〜1896)が主導したアーツ&クラフツ運動(Arts and Crafts Movement、1860〜1910頃)が深く関わっている。モリスは産業革命による粗悪な大量生産品に対抗し、中世以来の手仕事による高品質な工芸品の復興を提唱し、自身の工房「Morris & Co.」(旧名Morris, Marshall, Faulkner & Co.)を通じて、壁紙・ファブリック・家具・ステンドグラス・タペストリー等の生産を行った。モリスのデザインは、自然モチーフ(柳の枝、イチゴ、ザクロ、アネモネ、唐草等)、繊細な色調(藍、緑、赤、金)、左右対称構成、ヴィクトリア朝の装飾性を兼ね備えた独特の様式で、現代でも世界中で愛され続けている。現代インテリアにおけるヴィクトリアン要素の活用方法は、第一に「モリス壁紙の使用」(Morris & Co.の現代復刻品、サンゲツ等が取扱)、第二に「アンティーク家具の配置」(マホガニー、オーク、ローズウッドの家具)、第三に「重厚なカーテン」(ベルベット、ダマスク、フリンジ装飾)、第四に「装飾モールディング」(壁・天井・建具の彫刻装飾)、第五に「シャンデリア・装飾照明」、第六に「絨毯・ラグ」(ペルシア、トルコ、ウィルトン)、第七に「装飾オブジェ・コレクション」(陶磁器、絵画、植物、書籍)などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における意匠リニューアル、特にラグジュアリーホテル、サロン、ブティックホテル、ヘリテージマンション等の格調高い空間演出では、ヴィクトリアンの要素を現代的に再解釈した提案が有効である。明誠フランチャイズの内装工事専門会社では、伝統と現代の融合提案を実現している。

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