用語集
ウィルトン・カーペット
ウィルトン・カーペット(Wilton Carpet)とは、イギリス・ウィルトシャー州のウィルトン地方で18世紀に発祥した織りカーペットの伝統的製法・製品を指す。1741年にウィルトン王立カーペット製造工場が設立されたことから、ウィルトンカーペットの名称が世界的に定着した。ウィルトン織りの最大の特徴は、第一に「ジャカード機構による多色模様表現」(複数の色糸を選択的に表面に出すことで複雑なパターンを織り出す)、第二に「高密度・高耐久」(パイル密度が高く、長期使用に耐える)、第三に「カットパイル・ループパイル・カットアンドループ等の多様な仕上」(同一カーペット内で異なる仕上を組み合わせ可能)、第四に「素材バリエーション」(ウール、ナイロン、ポリプロピレン、ウール混紡等)、第五に「色彩の鮮やかさ」(複数色糸の絡み合いで深みのある色表現)、第六に「サイズの柔軟性」(カーペット幅は通常68〜108インチ、ロール状)などである。ウィルトンカーペットは19〜20世紀にかけて、ヨーロッパ・アメリカ・日本の高級ホテル、宮殿、政府機関、劇場、官公庁、邸宅、客船、富裕層住宅等の床材として、最高級の地位を確立した。代表的なウィルトンカーペット製造企業には、英国のブリンタンス(Brintons)、ウィルトン(Wilton Carpets)、アクスミンスター(Axminster Carpets)、ストックインジャー(Stoddard)等があり、現在も世界中の高級プロジェクトに納入されている。日本国内でも、ホテル、宮殿(赤坂迎賓館等)、議事堂、高級邸宅、客船、企業役員室等で多数の採用実績がある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における共用部・客室リニューアル、特にラグジュアリーホテル、5つ星ホテル、政府高級宿泊施設、高級分譲マンションのエントランス・ロビー・廊下では、ウィルトンカーペットの採用が空間の格調と差別化に直結する。コストは平米単価10,000円〜30,000円以上と高価であるが、20〜30年の耐用年数と高い意匠価値を考慮すると、ライフサイクルコスト面でも合理的選択肢となる。明誠フランチャイズの内装工事専門会社では、ウィルトンカーペットを含む高級カーペットの活用提案を実現している。

